太陽に当たる
9時半起床。
起床後にベッドでだらだらスマホを弄るのがやめられない。
気がつくと2時間以上経過していた。
さっさと起きれば、もっと有意義に過ごせるのに。
だけど、この無駄に思える時間を心のどこかで幸せに感じているのかもしれない。
アラームをかけずに、好きなだけベッドの中にいられる休日。
今日も今日とて、ベランダで過ごす昼下がり。
木々の音が心地よい。
相変わらず、鳩でもカラスでもスズメでもない、正体不明の鳥が鳴いている。
ベランダから、風で揺れ動くカーテンを見るのが好きだ。
今日のお供達。
青空に似つかわしくないタイトルの小説がここに一冊。
朝昼兼の「あひるごはん」は、ローソンとGODIVAコラボのショコラメロンパン。
濃厚。美味しい。
けれど、108円のチョコチップメロンパンで私は十分満足できる。
メロンパンを食べ終わり読書に集中する。
…しかし今日は風が強い。
長い髪がまるでメドューサのように暴れ回り、
それが日差しと重なって陰となる。
文字が陰に隠れてしまい非常に本が読みにくい。
ああ、髪をくくればいいのか。
数ページめくったところで、私の直感が自身の脳に語りかけてきた。
これは、昼時の青空の下で読むべき本ではない。
もっと、真夜中に一人うす暗い部屋で読むべき本だ。
まだ数ページしか読んでいないが、その方がこの本の魅力を最大限に感じられる。
そんな気がしたのだ。
そっと本を閉じ、家に帰った。
本の続きは、今日の夜のお楽しみだ。